おすわりが安定し、簡単なやりとり遊びもできてくる1歳頃の子ども。
いろいろなものに興味を持って、ほめられると満面の笑みを見せてくれたり時々手をたたいたり…可愛いですよね♪
プチプラ、とっても簡単なおもちゃです。
今回は1歳~手でボールを移すおもちゃとして作りましたが、こちらは年齢や発達に応じてどんどん道具を使ったり難易度をアップさせて「あけ移し」のお仕事へと発展させていくことができるおもちゃです。
きれいなカラーやふわふわのさわり心地、トレーの中の変化を楽しみながら、ぜひ遊び方を工夫してみてくださいね。
製氷皿とフェルトボールで作る「あけ移し」おもちゃ!
「あけ移し」とは、さまざまな呼び名や方法があるようですが、一般的には以下のような遊び・作業(お仕事)のことを指します。
Aの容器にあるものを、手や道具を使ってBの容器に移す
今回は、1歳という低年齢から遊べるおもちゃとして作ってみたので、まずは道具を使わず、
「“A製氷皿のフタ“にあるフェルトボールを"B製氷皿のお部屋”に移す」遊びとして、紹介させていただきます。
こちらは“モンテッソーリ教育”を取り入れている保育園・幼稚園などで“モンテッソーリ教具”としても使われている知育玩具(の手作り版)のようです。
もはや道具も遊び方も写真ですでにおわかりいただけたかと思いますが、この後紹介させていただきますね!
モンテッソーリ「あけ移し」の材料はたった2つ!プチプラで作れて嬉しい!
このおもちゃは、製氷皿とフェルトボールがあれば準備はOK!どちらも100円ショップで手に入ります。
製氷皿はフタ付きのものを買っておくと、お片付けの際にも便利です。
製氷皿の大きさ、部屋(中のマス目)の大きさや数はお好みでOKですが、1歳のおもちゃとしては「あまり細かすぎるものは難しいかな?」と思い、今回は2×6部屋のものにしてみました。
キッチン用品コーナーに数種類、また、雑貨用小物ケースなども含めるとバリエーションも増えるかと思いますので、お好みで選んでみてくださいね。
また、フェルトボールは手芸コーナーにあったものをチョイス。
割れるビー玉や跳ねるスーパーボールよりも、さわり心地も優しく安全に使いやすいかと思いますので、まずはぜひフェルトボールを試してみてくださいね。
大きさは、製氷皿の部屋にゆとりをもって入る大きさであればOKです。
右側の小さいものは他のおもちゃを作った際に購入した小粒のものですが、はじめは大きめのものの方がつまみやすいと感じたので、まずは左のものでやってみました。こちらもお好みでOKです。
ちなみに、今回使用したフェルトボールは、1円玉サイズ程度のものです。
お好みの製氷皿と、サイズの合うフェルトボール。材料はたったこれだけ、100円ショップなら約220円で揃うのが嬉しいですね!
おうちでモンテッソーリ「あけ移し」を作ってみよう!
本来であれば「作り方」を紹介するべき部分に来ましたが、お気づきのように「作るまでもなく…」なのがこのおもちゃの嬉しいポイントです(笑)
フェルトボールを各部屋に1つずつ入れてみてください。
はじめは、買ったフェルトボールのセットがちょうど6色仕様だったので各色2つずつ入れてみたのですが
「まだ視力の低い赤ちゃん(当時娘は1歳2ヶ月)には、トレーと同色は見えにくい(入っているのがわかりにくい)かな」と思い、見えやすい赤に変更しました。
色や配列は本当にお好みでOKです。まだ規則性は難しいかと思いますので、全部同じ色や取り出した順に無作為に…などでもOK!
年齢が上がったお子さん用に作る場合には、色の好みや規則性など、工夫して配色してみるのも良いですね♪
とりあえず今回は、これでフタをしてセット完成とします。
新しいおもちゃ「あけ移し」登場!1歳児の反応は…!?
いずれは「1マスに1つずつ」「色別に」など、どんどん知育玩具っぽく使っていって欲しいこのおもちゃですが、まずは興味や親しみを持ってもらおうと、自由に遊ばせてみることにしました。
目の前でフタにフェルトボールをあけて、「はいどうぞ!」
1歳の娘、とりあえずフェルトボールを触っています。
当たり前なのですが、赤ちゃん用のおもちゃってこれまで指先でつまむほど小さいものってほとんどなかったと思うのです(誤飲防止のため)。
つまんで不思議そうに眺めたり、でも「食べ物とは違う」というのは認識したのでしょうか、たまたまですが1つお部屋に入りました!
「こうやるんだよ~」少し見本を見せてみます。少し真似をしてくれました。でも…
ガバッ(「これ私の!」取り上げ)となぜかフェルトボールをフタに1つ戻し、そのあとガシャーン(トレーをひっくり返す)(笑)
とりあえず、「フタとトレーの間をフェルトボールが移動する」というざっくりとした認識を持ってくれたのでしょうか?フタに戻してくれたことに驚きです!
一度フタにすべて戻して(私が)、自由に遊ばせてみると、今度はきちんとトレーのお部屋にフェルトボールを入れていました!
でも、部屋が満員ですね(笑)これが、個人差はありますが1歳児の現実かと思います。楽しんでくれたらOKです!
今度は、なぜかフタとトレーを体の両サイドに移動させ…。気づけば、「右手⇔左手」とフェルトボールを持ち替えてあけ移し作業をしていました!
私たちが何気なくしている持ち替えの動作ですが、小さな子どもにとってはこれも立派な成長!?小さなものなのでなかなか難しいかと思います。
新しいおもちゃだったこともあってか、15分ほどいろいろ集中をして遊んでみたところで、他のおもちゃが気になりだし「あけ移し」は終了。
後述しますがこれは絶対に一緒に遊ぶ(一人遊びには使わない)おもちゃなので、今でも出すと興味を持って取り組んでくれています。
趣旨は変わりますが、「どうぞ」「ちょーだい」といった仕草も自然に増え、コミュニケーション遊びのツールとしても活躍してくれているように感じます。
5歳児も興味津々!?年齢に応じた遊びの工夫ができるおもちゃ!
娘とこれをやっていると、5歳のお兄ちゃんがやってきました。はじめは妹の手を持って手伝ってあげたりしていたのですが、本心は自分もやりたいようです(笑)
でも、5歳児にはもちろん指でつまんで移して、は簡単すぎて面白くないため、お箸でチャレンジをすることに。
とはいっても、日頃食事で箸を使用していますし、お箸での“豆つまみ”のようなおもちゃも経験しているので、簡単だろうと私は思っていました。
しかし…このフェルトボールのふわふわさが、これまでの”豆つまみ“とも食事ともちょっとちがうようで、力を入れすぎず抜きすぎず挟む感じ(?)がなかなか難しいようでした。本人も笑いながら苦戦…!
また、他にもこの部屋分けされた製氷皿とカラーフェルトボールの特性を使って、暗記ゲームもしてみると、なかなか真剣に楽しんでくれました!
決まった秒数の中で(秒数は子どもと相談しながら)、私が適当に入れたフェルトボールの配列を覚え、時間が来たら一旦ボールを外に出してランダムに混ぜます。(私は答え合わせのためにこうして写真を撮っておきます…笑)
そして、記憶力でどこまでできるのかチャレンジ…!
袋に残ったフェルトボールで色の個数を変えてみたり、たくさんの中から必要な物を選び出して並べたり、このゲームも自在にルールを変えていけます!
他にも、フェルトボールのくっつきやすい、転がりにくいといった特性を利用して積んでみたり…。
写真はありませんが、
・トレーの各部屋におはじきを入れて箸でつまんでみたり(平たさと、仕切りが邪魔でなかなか難しいようです)
・トレーに入ったボールを数える際に自然と「2.4.6…」と2ずつの数え方をしてみたり
いろいろと工夫や発見があり、「子どもの想像力はすごいな」と感じました。
1歳から長く遊べる「あけ移し」年齢・発達に応じた遊びの発展例
この「あけ移し」のおもちゃは、手先を使ってどんどん実生活にむすびつけていける(ものの移動や箸の持ち方など)練習用に使えます。
一例ですが、お子さんの年齢・発達・関心に応じて遊びをステップアップさせて行ってみてくださいね。
【1歳後半~2歳】
トングを使ってお仕事(写真のトングは大きめなので製氷皿の小部屋に入らないのですが、このように先が丸め&手を挟みにくく分割しないタイプのものがおすすめです!)
【2歳~3歳】
エジソンのお箸や子ども用お箸を使ってお仕事(はじめはエジソンのお箸などの矯正箸で少しずつお箸でものをつまむ感覚に慣れ、だんだん普通のお箸にすすめていきましょう!
無理なくでOKですし、普通のお箸を少し使えたら、子ども用の割り箸を用意してあげると、滑り落ちにくく自信につながっていくかと思います!)
【3・4歳~】
もう少し小さなパーツや、つまみにくいツルツルした素材のものなど、ゲーム性を高めてあげるのもおすすめです!あまり難易度を上げてしまうと自信をなくしてやる気もダウン…となってしまうので、様子を見ながら楽しく取り組める工夫を♪
なお、これらの遊びはもちろん製氷皿でできるものですが、お気づきの方も多いかと思いますがこのような
何でも良いので入れ物・お皿を2つ用意して、その間をボール等を移動させる遊びとしても取り組めます。
製氷皿はさまざまなパーツの小分けや小物入れ等、この遊び以外にも知育に生活に役立てることができますので、お好みや状況に応じていろいろ試してみてくださいね♪
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「あけ移し」おもちゃを作るとき・遊ぶときの注意点!
「あけ移し」は用意も簡単で子どもが食いつく知育玩具になりますが、特に1歳~3歳未満の小さなお子さんに向けて作る・遊ぶときには、絶対に気をつけていただきたいポイントがあります!
それは、誤飲です!なんでも口に入れてしまう小さな子ども…たかがフェルトボール…でも、場合によっては窒息や胃腸トラブルなど、飲み込むと大変な事態になってしまう場合も考えられます…!
なので、こちらを作ったり遊ばせたりする際には、必ず以下のポイントを意識してみてあげてくださいね!
必ず大人が一緒に遊ぶか見守ってあげて!
1歳頃の子どもでも、興味を持ったものが目の前にあると、数分~しばらくの間一人遊びをしてくれることがありますよね。
ママにとっては、トイレに行ったり家事をしたりできるチャンスでもあるのですが…。
今回紹介した「あけ移し」のように、細かいパーツ(やちょっと危険なパーツなど)が含まれるおもちゃを手渡す際には、必ず終始大人が見守ってあげてくださいね。
一緒に遊ぶ、一人遊びを見守る。どちらも大切なサポートですので、方法はそれぞれで大丈夫です。
「口に入れたくて止めたらかんしゃくを起こしてしまう…」といった場合には、一旦おもちゃを離してあげることも大切ですね。
毎回数を数えて、足りない場合は見つかるまで探す!
今回製氷皿でこのおもちゃを作った目的は、もちろん小さな子どもにも視覚的にも「有・無」がわかる知育玩具となることを目的としています。
が、お子さんの安全を見守る大人にとっても、見てすぐにリスクがわかるつくりにもなっているのです♪
それは、「見てすぐに“足りない”がわかる」ということです。
遊びを終えて片付ける際には、こういったおもちゃは必ず細かいパーツの数の確認はマストです!
一つでもお部屋に落としたり他のおもちゃに混じってしまっていると、いつ口に入れてしまうかわからないですよね…。
なので、遊びを終える際にはお子さんと一緒にお片付けをして、ボールが入っていない部屋が出てしまったら、必ずその場で探しておくことをおすすめします。
他の箱に片付けたり、製氷皿を使用しない場合にも、パーツの数の確認は都度心がけてくださいね。
プチプラや家にある材料で自由に作って遊べる、知育玩具をママも楽しんでみて♪
赤ちゃんや子どもって、それ用に作られたベビートイより、ママの持っている物や身の回りのものが好きだったりしませんか…?
知育玩具って、なんだか難しそうですよね…。でも、今回のおもちゃのように、実は日用品や廃材など、身の回りにあるもので簡単に作れるものも多いのです!
小さな子どもにとっては、どんなものも「新しい刺激」となります!五感を使ってさまざまな力を獲得する、子どものすごさですよね♪
この記事やさまざまな情報を参考にしていただき(お役に立てると嬉しいです)つつも、あまり難しく考えず、ママも楽しみながら自由にお子さんのおもちゃを作ってあげてみてくださいね♪
楽天やアマゾンでもあけ移しグッズが販売中♪