2歳前後の子どもは、なんでも「やってみたい」の気持ちが盛んで、大人の真似っこや少し大きなお兄ちゃんお姉ちゃんの遊びにも興味津々ですよね。
少しずつ言葉も増え、簡単なルールのある遊びも楽しめるようになってくる2歳前後の子ども。
発達のめざましいこの時期のお子さんに、ぜひ手先や頭を使いながら楽しく取り組める「ゲーム性のあるおもちゃ」を手作りしてみるのはいかがでしょうか。
実際に水は使いませんが、海や池に見立てた「夏らしい遊び」の参考にしていただけると嬉しいです。
フェルトで手作りおもちゃ「魚釣り」用意するもの
「さかなつり」を作るのに必要な材料や道具です。
今回は、こちらのさかな8匹(1匹10cm前後)&つりざお1本のセットを作る分量で紹介します。
お好みで調節してみてくださいね。
材料フェルト →1匹につき裏表に貼り合わせます。プラス、装飾部分にお好みのものがあれば追加してください。 |
大人の手のひらサイズ程度の大きさ×8枚 |
布用両面テープor手芸用ボンド →シールタイプのフェルトを使わない場合は、布を合わせるのに使用します。 |
適量 |
厚紙 →型紙を作成するのに使います。フェルトに直接描く場合はなくてもOKです。 |
適量 |
クリップ →書類を留めるための事務用クリップが、さかな1匹につき最低1個必要です |
8個以上 |
目玉パーツ・シール・糸 →さかなはテープorボンドで貼り合わせますが、目玉や飾りはお好みで縫い付けやシールで作ってもOKです。 |
適量 |
ラップの芯 →つりざおの持ち手になる部分 |
1本 |
紐or糸 →たこ糸でも荷物梱包用のビニール紐でも、丈夫なものならお好きなものでOK |
適量 |
マグネット(磁石) →弱すぎる磁石は避けてください。 |
1円玉サイズ2つ |
瞬間接着剤 →マグネットを貼り付けるのに使用します。 |
適量 |
ガムテープorセロハンテープ →つりざおに紐をつけるのに使用します。 |
適量 |
アルミホイルorマスキングテープ →つりざおに装飾をする場合は用意してください |
適量 |
青いポリ袋(ゴミ袋) | 1枚 |
ハサミ(布用・紙用) | |
筆記用具(ボールペン・定規など) |
フェルトは裏表違う色でもよければ、このようなこまぎれのフェルトでもOKです。
必須ではありませんが、シールフェルトだとくっつきもよく便利です。
クリップは磁石につくものでしたら、大きさは一般的な物でしたら自由です。
ラップの芯は、調理用ラップやアルミホイルの芯のように丈夫なものが好ましいです。(キッチンペーパーの芯だと少し弱いです。)
糸・紐はお子さんの身長に合わせて適量(貼り付けますのでプラス5cm分程度)を用意してくださいね。今回は5mm幅程の紐を使用しました。
マグネットは紐を挟み込む形で貼り付けると釣り糸の先全体どこでもさかながつれるのでおすすめですが、お好みでOKです。
今回写真のつりざおではアルミホイルを巻いています。(マステでもOK)
青いポリ袋(ゴミ袋)は必須ではありませんが、海や池に見立てた遊びスペースを作るために、今回は下に敷いています。
手作りおもちゃ「魚釣り」の作り方
「さかなつり」のおもちゃの作り方を、「さかな」「つりざお」の順に紹介します。
「さかな」の作り方
「さかな」といっても、今回は「貝」「たこ」などさかな以外の生物も入っています。
「海のなかま」「水辺の生き物」など、お好きなカテゴリーで、お子さんの知識や好みに応じて作ってあげてみてくださいね。
今回は、真ん中のピンクのしましまのさかなの作り方を紹介します。
基本的な作り方はどれでも同じです。
step
1型紙を作る
型紙を作ります。今回は縫ったり綿を入れるといった工程がないため、型紙のサイズがそのままおもちゃのサイズになります。
厚紙に作りたいさかなの絵を描きます。
今回は、我が子が大好きな「しましまぐるぐる」(学研出版)の絵本に出てくるさかなを真似て作ってみました。
しましまぐるぐるは当サイトが調べた「0才ママが読み聞かせしたい絵本」にランクインしている可愛い絵本。
カラフルなイラストに注目です。
参考【0歳が大喜びの絵本】赤ちゃんの読み聞かせにおすすめはコレ!独自アンケート発表
step
2型紙をフェルトに合わせる
型紙を切り取って、フェルトに合わせます。
今回は、直径9cmのシールフェルトにぴったりの長さで作りました。
裏と表にそれぞれフェルトを使うため、写真のように小さなフェルトの場合は2枚(両外側を表面に)合わせ、大きなフェルトの場合は半分に折って角を合わせます。
step
3フェルトを切る
型紙に合わせてフェルトを切ります。
合わせた角(しっぽの部分)にクリップを留めるとずれずに切れました。
フェルトにラインを取って切ってもOKです。
step
4装飾部分を切る
型紙に合わせて、装飾部分のフェルトを切ります。
「3」できりとった本体に合わせて幅などを見ながら、デザインに合わせて貼り付けていきます。
はみ出した部分などは、裏返して見ながら整えてきましょう。
step
5クリップをつける
フェルトシールを剥がし、クリップを口の部分に貼ります。
少しはみ出すように貼ることで、小さな子どもが「ここにつりざおをくっつけるんだ」とわかりやすくなります。
両面テープで貼り付けてもOKです。クリップの端の鋭利な部分が必ず内側になるよう貼り付けてくださいね。
また、釣りあげるのが少し難しくなりますが、このように、クリップを完全に中に入れ込んでもOKです。(「貝」にはクリップを3つ入れています。お好みで調整してみてください。)
step
6裏面を貼り合わせる
クリップの位置を固定したら、シール(両面テープ・ボンド)で裏面になる型も貼り合わせます。
形を整え装飾なども足したら、これで「さかな」は完成です!
リアルな形の再現を重視したり、可愛く作ってみたり、ママの個性も出る「さかな」作り、大きさや種類もいろいろと作ってみてくださいね。
目の部分は、手芸用の目玉シールや、一般的な顔パーツシール、残ったフェルトなど、いろいろ試してみてくださいね。
今回はクリップを使っているため洗う前提のおもちゃではないので、耐水性などは考えていませんが、その分使える材料の幅は広がるかと思います♪
「つりざお」の作り方
手作りおもちゃの「さかなつり」の「つりざお」といえば、割り箸のイメージを持たれる型も多いかもしれません。
それでももちろんOKなのですが、今回は対象年齢が低いこともあり、安全でぐっと握りやすいラップの芯で作成してみます。
※作業工程の写真が無いため、文章&ポイント部分の写真で紹介させていただきます。
step
1紐を切る
紐を適当な長さに切ります。お子さんが立った状態で、床から足の付け根程度の位置までの長さの中で、お好みの位置を探してみてください。
(その長さにテープで留める八部分がありますので5cm程長めに切ってください。)
step
2マグネットを合わせる
紐の先端にマグネットを貼り付けます。磁力で挟み込んで、瞬間接着剤で簡単に取れないようにしっかりと接着させます。
(取れてしまい、磁石を誤飲すると非常に危険です…!)しっかりと接着できる方法であれば、他の方法でもOKです。
step
3ラップの芯に紐をつける
ラップの芯の内側に、反対側の紐をガムテープなどでしっかりと貼り付けます。
より取れにくくしたい場合は、先に紐と芯を瞬間接着剤でつけておきましょう。
step
4完成
お好みで、ラップの芯にアルミホイルやマスキングテープを巻いて装飾し、完成です。
私はこのおもちゃを上の子(現在4歳)が1歳の頃に作ったのですが、その際は紐の長さの設定が甘く長すぎて、芯に巻いて使っていました。
でも、今ではそれが功を奏して(?)、大きくなっても長さに申し分が無くたまに遊んでくれています。紐の長さは本当にお好みでOKですよ♪
最後に、「海」を作る場合は、水色のポリ袋を切り開きしわをつけ、完成です。
大きすぎると感じる場合には適度な大きさにカットしてください。小さめのビニールプールやレジャーシートなどいろいろな代用品があります。
「さかなつりスペース」があるとよりいっそう楽しく遊べるかと思いますが、必須ではないのでご参考までに♪
手作りおもちゃ「魚釣り」を作る時の注意点
磁石の不思議を楽しみながら遊べる「さかなつり」ですが、対象年齢は赤ちゃんを卒業したばかりの小さなお子さんです。
次の点に注意して、怪我なく遊べるようにしてあげてくださいね。
クリップの角に注意!
作り方でも触れましたが、事務用クリップには先がとがった部分がありますよね。
必ずその部分を内側に貼り付けてくださいね。
そして釣り上げた歳や少し触った時に簡単に外れてしまわないよう、大きめのクリップを使ったりしっかりと貼り付けを行うよう注意してください。
磁石の誤飲、紐の首に巻き付きは危険!遊ぶときは必ず見守ってあげましょう!
こちらも作り方で触れたとおり、磁石はしっかりと貼り付けて簡単に取れないよう気をつけましょう。
また、本来小さな子ども用のおもちゃは紐の長さが安全な長さであることが望ましいですが、今回の「つりざお」は少し長めの紐を使用します。
間違って首に絡んだり踏んづけて転ぶなどの怪我には十分注意してあげてくださいね。
手作り「さかなつり」はこんな遊び方もおすすめ!
今回紹介した「さかなつり」の基本的な遊び方は、床にさかなパーツを広げてお子さんが釣り上げて遊ぶ、ごっこ遊びです。
もちろん自由に遊んでいただいてOKなのですが、「こんなことをした」「こんな工夫もあるよ」といった、私の主観になってしまいますがおすすめの工夫や遊び方を紹介させていただきます。
もし良かったらやってみてくださいね。
作品や市販のおもちゃ、パーツを足して大にぎわいの海を作ろう!
我が家では、子どもが1歳の時にこのおもちゃを作ったのですが、それから約1年経った保育園の2歳児クラスの時に、保育園でこのような「さかなつり製作」をして持ち帰ってきました。
各園児がさかなに絵やシールをつけて、みんなで遊んだようです。
クリップがついている状態で持ち帰ったので、「これもさかなつりおもちゃに加えよう!」と思い、同じ箱に入れています。
少し見えにくいですが、先生がきちんとクリップにセロハンテープを貼って角をガードしてくれています。
トイレットペーパーの芯に絵を描いたり、お菓子やおもちゃの箱に描かれた絵を切り取ったり、いろいろなパーツを釣り上げる遊びに発展(?)しました!
お子様ランチのおまけでも遊べる
また、飲食店でキッズプレートなどをたのむと、写真のようなおもちゃがもらえたことも…!
こちらは市販の磁石のついたさかなつりのおもちゃです。これも、構造的には同じなのでもちろん混同させて遊んでOK!
私(親)が作ったおもちゃに、子どもの園での作品、家での作品、市販のものまで、いろいろ思いついたものをプラス(不要になったら断捨離)して遊べるのも、このおもちゃのいいところかな?なんて思っています。
裏にお菓子や番号札をくっつけると、ママ友会でも盛り上がる!?
「さかな」の裏側に個包装のラムネなどのお菓子や、番号札を貼りつけて、楽しみながら「くじ引き」のようなイベントが楽しめます♪
1~2歳のお子さんには少し早いかもしれませんが、もう少し大きくなったらお子さんのお誕生日会やママ友会などで、平等に景品分けをしたい時などに盛り上がるかもしれません♪
実際、保育園のお祭りイベントでも、「さかなつり兼当てもの」のような出店があり、子どもたちは喜んでいました。良かったら参考にしてください♪
そしてもっと大きくなったらですが、裏に得点をつけておくと少しずつ数の学習にもつながっていきます。競争心が芽生える年頃のお子さんには、ぜひ得点をつけてパパやママと勝負をしてみてくださいね。
フェルトで手作りおもちゃ「魚釣り」まとめ
今回紹介した「さかなつり」は、手芸用品を使いますが難しい縫い合わせや時間のかかる工程もなく、余ったフェルトや日用品などで簡単につくることができます。
私自身、短期的なおもちゃとして作ったつもりでしたが、思いのほか時々子どもは思い出して遊んでくれますし、今や下の子(もうすぐ1歳)のために追加パーツを作っているほどです。
細かいパーツにさえ気をつけてあげれば、簡単に作れて長く遊べる「さかなつり」。
ぜひ作って家族で一緒に遊んでみてくださいね。