多くのご家庭で「保活」に取り組む上で欠かせないこと...書類をもらいに行くことはもちろん、秋頃からしておくべき大切な事があるんです。
実際要項(保育事業の利用案内など役所の配布物)には書かれていないかもしれませんが、園見学は保育園に入る上でとっても大切な事。
「この園に希望を出そう!」と書類に記入する前に、ぜひ一度親子で地域の保育園の見学に足を運んでみてください。
ここでは、園見学の大切さや、申し込み方法などについて紹介させていただきます。保活中の方の参考になると嬉しいです。
*この記事では、主に「認可保育園」の園見学について紹介します。
園選びにおいて見学が大切なことはどの園でも同じですが、詳細が異なりますので記載しておきます。
「認可保育園」や園の種類についてはこちら(⇒認可・認可外保育園の特徴、料金とメリット・デメリットを知って我が子に会った園選びを!)で紹介しています。
園見学はなぜ必要?園見学の3つのメリット
園見学は、特に指定の無い限りは必須ではありません。
さらに、園見学をしたかどうかによって、入園の選考が有利・不利になるということもないようです。
育休中のママの方は、そろそろ復職に向けての職場の方の準備や、ただでさえ忙しい家事育児、保活は書類だけでも膨大で…日々大変ですよね。
さらに、待機児童問題も顕著ですし、「どこでもいいから入れるだけでありがたい!」「家や職場から一番近いところ!」と、倍率や立地で希望の園を決めていくという方法をお考えの方も多いかもしれません。
しかし、保活のゴールは入園決定ですが、そこは、実は次のスタート地点。
その先には、大切なお子さんの何年もの園生活が待っているのです。
園見学に行くメリットを、3つの面から見てみましょう。
雰囲気や方針、「いいな」と思える園かを体感できる!
保育園は、お友だち、先生、できること…と、たくさんの「はじめて」が集まるところです。
そんな保育園が、どんな思いで保育をしてくれるのか、実際の雰囲気はどうなのか…。
一度中に入って説明を聞いたり雰囲気を見て、「ここなら安心して預けることができそう」とママが思えるか。とても大切なポイントとなります。
「近い」や「公立」といった条件に合致しているかだけで判断をし入園が決まっても、「入ってみると納得がいかないことだらけ…」となってしまっては、親も子どもにも負担が大きくなってしまいます。
その園が良い園かどうかは、公立か私立か、大規模か小規模か、伝統的か近代的か、といった一面的な部分だけでは判断できません。
もちろん、入ってみないとわからないことも多いですし、希望をしても入れるかはまた別の問題なので、雰囲気を見に行っても100%の安心にはつながらないかもしれませんよね。
でも、「合わなそうだからこの園はやめておこう」という判断も含めて、ママが自信を持って我が子によさそうな園を選んであげられる。
そのために、園見学で実際に中に入ってみて雰囲気を確認することには、とても大きな意味があるのです!
ココに注目
・先生の表情や言葉遣いは?
・先生同士が連携が取れて、安全で落ち着いた保育環境を作れている?
・子どもたちは楽しそうに過ごしている?
・(大きな子のクラスでは)子どもたちの言葉遣いやお友だちとの関わり方は?
実際見学者が来る日は普段の雰囲気とは少し違うことが多いですが(子どもたちもそわそわしたりしますよね)、それでも普段のある程度の雰囲気は感じられる場合が多いです。
「保育面」以外も大切となる園選び!図や数値の資料よりも詳しく知ることができる機会!
上のように、先生や活動の雰囲気、取り組みや大切にしていることなど、「保育面」が納得できるものかどうかが、とても大切であることは言うまでもありません。
しかし、実際に入園をすることとなると、避けて通れないのが「ハード面」という側面です。
簡単に言うと、保育以外の環境の面ですね。以下のようなものです。
立地 | 家や職場から近い・通いやすいか。園周辺は安全そうか (道路・治安など) |
---|---|
保育時間 | 延長保育も含めてニーズに合っているか (資料には「○時まで」と書いてあっても、実際には利用者がいない、職員の体制的に…などの理由で延長保育の実施に園が難色を示すケースも聞いたことがあります) |
保護者の活動 | 土日行事や保護者会の有無・頻度・保護者が求められる度合 (共働きが前提となる保育園では希ですが、保護者会で出席や担当をもつことが必須・土日行事が頻繁などの場合、お仕事状況によっては両立が過酷になってしまうことがあります) |
費用・経済面 | 認可保育園の保育料は同自治体においてどの園でも同じですが、各園で購入する物や取り入れているプログラムによって、園ごとに費用に差があります |
アレルギー・ 病気の時の対応 |
給食の対応や、「熱が何度でお迎え」といった基準など(実際入ってから臨機応変に対応してもらえる可能性もありますが)、体調が気になる子やお仕事を休みにくい環境の方の場合は特に事前に知っておきたいポイント |
園施設へのこだわり | 「広い園庭が無い園は考えたくない」「オートロックのセキュリティは絶対外せない」「布オムツは絶対避けたい」など保護者の方それぞれが強くこだわりを持たれる場合 |
わからないことを直接聞ける機会!個別の質問に答えてもらえる
園見学では、基本的には園長先生や主任クラスの先生などが、基本情報から実際の日々の保育のことまでを、資料を見ながらや一緒にクラスをまわりながら丁寧に説明をしてくれます。
見学に行く前よりも、ぐんと園を知れて身近に感じられることは間違いありません!
しかし、それでも以前から気になっていた未解決の疑問があったり、見学をしてこそ感じた気になる点が出てくるかもしれませんよね。
そんな時にも、園見学であればその場で個別の質問にも対応してもらえるので、それを踏まえた上で慎重に園選びをすることができるのです!
何人か見学者がいると「個別に聞くのは先生に申し訳ないな…」と思われる方もいらっしゃるようですが、基本的にはそのような遠慮は不要です!
(説明を遮って聞いたり、自分の見たいクラスだけ優先的にまわったりその場で多く質問すると行ったマナー違反はタブーですが…。)
保育園は、園見学申し込みを受け入れた日には、見学者担当の先生を、時間を少しゆとりをもたせて配置してくれています。
園見学をより有意義にするために心がけたいこと
園見学をすることによって、多くの発見があったり疑問の解決につながったりすることは、おわかりいただけたかと思います。
大切な我が子を預ける園を選ぶための保活を進める上で、ママ自身が「体感してみる」というのはとても大切なことです。
忙しい毎日の中、時間を割いて園見学をする。それだけでも十分ですが、せっかくなので園見学をより有意義にするために心がけたいポイントを2つ紹介したいと思います!
聞きたいことは事前にメモ!夫婦でよく話し合いパパに来てもらうのがおすすめ
まず、園見学当日までに、聞きたいことを事前にメモにまとめておきましょう!
具体的には「事前に聞きたいことをリストアップしておき、説明や見学の中で解決した部分にチェックや補足、見学を通して増えた疑問を書き足す」という方法をおすすめします。
そうすると、最終的に未解決の質問が手元でまとまっている状況となりますよね。
いざ見学の場で「あれ、なんだっけ…!」と慌てることなく聞きたいことを聞ける。
せっかくの機会を有効に活用するためにも、日頃から入園を意識した際に気になるポイントについてはメモを取っておく習慣をつけておくと良いですね。
そして、夫婦で園見学に行けるのであればそれが一番良いのですが、実際にはお仕事などで難しい場合が多いかと思います。
見学を終えて帰ってから、旦那さんから「あの保育園○○のあたりはどうなの?」と疑問が浮上することも…。
どうしても、という場合には後日電話でも聞けますが、お子さんにとって良い園選びができるよう、夫婦がお互い情報をフェアにできるよう…話し合いをしておくことは大切です。
保活を意識しはじめたら、できるだけ早い段階で夫婦で一緒に「希望や疑問の共有・確認」をしておきたいですね。
ぜひ親子で見学を!子どもを通して見えることもある
「親子一緒に」や「保護者の方のみ」といったように指定がある場合はそれに従う必要がありますが、ほとんどの場合お子さんの参加は任意です。
状況的に連れて行かざるを得ない場合が多いかと思いますが、特に職場の近くの園(自宅から遠い)を希望する場合や、誰かに見ておいてもらえる場合などには、「一人でさっと行ってこよう」とお子さんを預けてママだけ見学をするというケースもあるようです。
しかし、可能であればぜひ見学には親子で訪れるのがおすすめです!
入園が決まれば、この道は毎日歩く道!
実際に通うこととなれば、遠くても雨風の強い日でも、子どもを抱いて大きな荷物を抱えて通うことになる園です。
さらに、実際に手をつないだりベビーカーを押して歩いて見ることで、道の歩きやすさや安全性も確かめることができます。
車で送迎を考えている際には、駐車場や園周辺の道には特に見ておきたいポイントがたくさんあるかと思います。
園見学では、そういった送迎のシュミレーションをすることもできるのです。
参加する我が子や周りの方からの接し方も参考に
また、園見学に参加したお子さんに対して、先生やお友だちがどういった接し方をしてくれるか、も、一つその園を判断する参考となるポイントです。
まだ抱っこ紐で参加をするくらいの小さな子どもに「暑いなかよくきてくれたね~」「はじめまして(^^)」など、緊張をほぐすように笑顔で語りかけてくれる先生もいるでしょう。
なかには、子どもが泣き出したりどこかを指さして何かを言いたそうでも、事務的に説明を続けられる先生もいるかもしれません。
一人歩きのできる子であればその歩幅に合わせてくれるか、や、興味を持ったおもちゃを知ったら「今度一緒に遊ぼうね」など話しかけてくれるか、など…。
先生の子どもに対しての言動から、ママが直感的に感じることもあるかと思います。
(忙しいなか時間を割いてもらっているので、求めすぎてはいけませんが…。)
また、3歳児以上くらいのクラスでは、お子さんと一緒に保育室に入ったり覗いたりした際に、クラスの子がどういった反応をするのかということも参考になります。
もちろん興味を持って寄ってくる子、人見知りで固まる子などさまざまな子がいて当然です。
しかし、あまりに気になる言動(極端ですが「知らないヤツきた!オマエだれだ!」「(いきなり)攻撃だー!えい!」といったような)が通例化してそうな雰囲気があれば、少し考え物ですよね…。
もちろん、その場においての先生の対応がどうか、も大切ですが…。
逆に、多くの場合「あそぼー」「だれ~?」と寄ってきてくれる場合が多いので、その環境に我が子が笑顔を見せていたら、「この子にはこの園も選択肢にしてもいいかな?」と思えるかもしれません。
このように、できればお子さんも一緒に参加をすることで、さまざまな見方をすることが可能となるのです!
基本は楽しい園見学!疑問を解決して保活に役立てよう!
園見学は、ママにとっても初めての場(しかも「保育園」という、親になるまでは未知だった世界)を訪問するという、ドキドキの体験です。
面倒な予約や、実際に時間も取られますし「あまり行きたくないな…」と思ってしまうこともあるかもしれませんね。
しかし、見学をした後は「意外と楽しかったなぁ」「行って良かった」と思われるママも多いようですよ!
(実際私も、パンフレットやサイトだけを見るよりも、ぐっと保育園が身近になった気がしましたし、複数書ける希望の園も、行った所の方が自信を持って書けました。)
まずは少しずつ、現段階で入りたいなと思っている園や身近な園から、問い合わせをしてみてくださいね。
園見学の予約方法などについては、こちらの記事(⇒【保活】園見学に予約は必要?電話の事前準備や具体的な申し込み方を紹介!)で記載予定です。乞うご期待!!
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